出光興産（株）、国際石油開発帝石（株）及び三井石油開発（株）は、秋田県小安地域（湯沢市）において、構造試錐井の仮噴気試験を実施したと発表した。3社では、（独）石油天然ガス・金属鉱物資源機構（JOGMEC）の助成を受け、2011年より同地域において地熱開発の共同調査を行っている。今回の仮噴気試験は、2012年度より掘削した構造試錐井のうち、2016年度に掘削したOYE-6号井を使用したもの。この試験を通じて、井戸の噴気能力（蒸気量）、地下温度、地熱流体の化学成分、井戸周辺の透水性などについて詳細な検証作業を行う。3社では、今回の仮噴気試験をはじめとした今後の調査結果をもとに、第3段階の調査（試験井掘削、生産・還元試験、貯留層能力評価、環境調査など）への移行を2017年度中に判断するという。