出光興産（株）、国際石油開発帝石（株）及び三井石油開発（株）は、北海道・阿女鱒岳地域（赤井川村）において、構造試錐井の仮噴気試験を2015年10月1日より開始したと発表した。3社では、同地域において、地熱発電の事業化に向けて2011年より調査を開始した。今回の仮噴気試験は、2013年より掘削した構造試錐井のうち、2013年度に掘削したAME-1号井および2015年掘削したAME-3号井を使用したもの。この試験を通じて、井戸の噴気能力（蒸気量）、地下温度、流体の化学成分、井戸周辺の透水性などについて詳細な検証作業を行う。3社では今後、今回の仮噴気試験をはじめとした今後の調査結果をもとに、第3段階の調査（試験井掘削、生産・還元試験、貯留層能力評価、環境調査など）への移行を判断するという。