環境省は、令和元年5月28日に、ベトナムで実施されている二国間クレジット制度（JCM）プロジェクトにおいて、JCMクレジットが発行されたと発表した。JCMは、途上国への温室効果ガス削減技術、製品、システム、サービス、インフラなどの普及や対策を通じ、実現した温室効果ガス排出削減・吸収への日本の貢献を定量的に評価し、日本の削減目標の達成に活用するもの。今回クレジットが発行されたプロジェクトは、「ホテルへの高効率インバーター・エアコンの導入」で、高効率インバーター・エアコンを導入し、空調システム全体として電力消費量を低減することによって、GHG排出量削減が実現され、発行されるクレジットは189トン（発行対象期間は約12カ月間）となった。なお、このプロジェクトからの累積削減量は6,000トン以上となることが見込まれている。今後も、優れた低炭素技術による世界全体の温室効果ガスの排出削減を実現するため、JCMをより一層推進していくという。