積水化学と住友化学、ごみからポリオレフィンを製造する循環経済志向の協業を開始
発表日:2020.02.27
積水化学工業(株)と住友化学(株)は、ごみを粗原料とするポリオレフィン(PO)製造技術の社会実装に向けて、協力関係を構築することについて合意したと発表した。積水化学工業(株)は、米国の技術開発ベンチャー・ランザテック社と協力し、ごみ処理施設に収集された“ごみ”を一切分別することなく一酸化炭素と水素にガス化し、微生物により熱・圧力を用いることなくエタノールに変換する生産技術を2017年に開発している。一方、住友化学(株)がこのエタノールをエチレン化し、POを製造する技術開発を本格化する。それぞれの環境経営方針等に基づく、サーキュラーエコノミー(循環経済)の確立や、新たな有機化学素材の生産とバリューチェーンの創出を目指した取組の一環として、2022年度から各社が試験的な生産を開始し、2025年度の本格上市を目指すという。