経済産業省は、2020年10月9日にオンライン形式で開催された「TCFDサミット2020」の結果を取りまとめ、公表した。同サミットは、気候変動問題に関する企業の情報開示の枠組みであるTCFD（気候関連財務情報開示タスクフォース）の提言のさらなる活用に向けて開催されたもの。今回、第2回となるTCFDサミットでは、先進的に取り組む世界の企業や金融機関等のリーダーがTCFD提言の新たな可能性について議論するとともに、TCFD提言を実務に定着・発展させていくために実務家によるセッションが行われた。サミット総括では、TCFDの実務への定着と、新たなTCFDの可能性の2つの観点で示された重要な示唆をまとめている。また、TCFDをさらに世界各地に拡大していくために、2021年11月のCOP26に向けて、地域に応じたTCFD開示の義務化の多様な在り方を検討していくことが必要とされた。