環境省、中央アルプスにおけるライチョウの確認状況(令和3年度)を公表
発表日:2021.06.02
信越自然環境事務所は、中央アルプスにおけるライチョウの生存個体の確認調査及びなわばり分布調査を実施し、その結果を公表した。環境省では、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」に基づき、文部科学省・農林水産省と共同で策定した「ライチョウ保護増殖事業計画」(平成24 年1月)により、ライチョウの保護増殖事業を進めている。そのうち、平成30 年に約50 年振りにライチョウの雌1羽が確認された中央アルプス駒ヶ岳周辺において、中央アルプスの個体群を復活させるための事業が進めれていた。昨年度は乗鞍岳から3家族(計19 羽)を中央アルプスに移送しており、平成30 年に確認された飛来個体1 羽と合わせると、そのすべての個体が生息していれば20 羽の個体が中央アルプスに生息していることとなる。令和3年4月下旬から5月末までに実施した環境省の調査及び一般登山者から提供された目撃情報によって計10 羽(雄・雌各5羽)の個体が確認・識別され、この他に三ノ沢岳・檜尾岳及・沢岳周辺においてそれぞれ少なくとも1個体が生息している痕跡が発見され、現在中央アルプスには少なくとも13 個体が生存していると考えられるという。
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