環境省は、「絶縁油中の微量PCBに関する簡易測定法マニュアル」を公表した。同省では、微量PCB汚染廃電気機器等の効率的かつ確実な処理の推進の観点から、調査委託先である（財）産業廃棄物処理事業振興財団に設置された「微量PCBの測定に関する検討委員会」において、絶縁油に含まれる微量のPCB濃度を短時間にかつ低廉な費用で測定できる方法（簡易測定法）に関する検討を行ってきた。今回公表されたマニュアルは、これまでの検討の中で、簡易測定法として活用できると判断された測定方法をまとめたもの。なお、評価検討作業は現在も継続中であり、今後も、新たに活用可能と判断される方法を同マニュアルに順次追加し、平成22年7月1日よりこれらの方法により測定を行うという。また、廃電気機器等に係る絶縁油のPCBによる汚染状況の確認の際に同マニュアルに定める簡易測定法が活用されるよう、必要な周知等を行っていくという。