愛媛県、海洋プラスチックごみ総合調査の結果を発表
発表日:2021.11.12
愛媛県は、県内7地点におけるマイクロプラスチックを含む漂着ごみと漂流ごみの調査や、肱川(ひじかわ)を対象とした河川から海域へのプラスチックごみの流出状況等の調査を行った結果を公表した。調査地点は、漂着ごみ調査・漂流ごみ調査共に7地点で東予から南予地域まで広く実施している。「漂着ごみ」の量は、全地点とも「プラスチック」が最も多く、東中予と比べ南予が2~5倍程度多く、南予では「発泡スチロール」の割合が高かった。プラスチックの種類は、 個数では、河原津海岸(西条市)を除く6地点で「漁具」の割合が最も高い。重量別でも、南予の3地点では漁具の割合が約半数を占めている。漁具については、ほとんどの地点の個数で「カキ養殖資材」が高く、三浦半島(宇和島市)では「発泡スチロール破片」の割合、東予と南予で漁網やロープ類の割合も高かった。漂流ごみは、「発泡スチロール」が最も多く、漁業経営体数と相関関係があるとみられる。マイクロプラスチック調査結果は、海岸部では、南予の宇和海側は、他の5地点と比べ、約9倍であり、発泡スチロール及びポリエチレンテレフタレート(主な用途はペットボトル等)が多い。また、マイクロビーズや人工芝はいずれの地点からも検出され検出されなかったという。