愛媛県、海洋プラスチックごみ総合調査の結果を公表
発表日:2021.03.30
愛媛県は、マイクロプラスチックを含む「漂着ごみ」と「漂流ごみ」の調査や、肱川(ひじかわ)を対象に、河川から海域へのプラスチックごみの流出状況等の調査を行った結果を公表した。調査地点は、漂着ごみ調査7地点、漂流ごみ調査7地点で東予から南予地域まで広く実施している。「漂着ごみ」の量は、全地点とも「プラスチック」が最も多く、東予・中予地区と比べて南予地区が2~5倍多かった。プラスチックの種類としては、個数で見ると6地点で「漁具」の割合が多く、重量で見ても南予3地点で漁具の割合が約半数を占めていた。漁具については、ほとんどの地点で「カキ養殖資材」が多く、発泡スチロールの破片や漁網・ロープ類も多かった。「漂流ごみ」は「発泡スチロール」が多い地域があり、漁業経営体数との相関がみられた。「マイクロプラスチック漂流モニタリング」では、ポリスチレンおよびポリエチレンテレフタレートが多く、マイクロビーズや人工芝はいずれの地点からも検出されなかったという。