多摩動物公園、ニホンコウノトリの有精卵を韓国から導入
発表日:2024.05.28
多摩動物公園は、ニホンコウノトリの有精卵を韓国教員大学コウノトリ生態研究院から導入すると発表した(移動予定日:令和6年5月28日)。ニホンコウノトリ(学名:Ciconia boyciana)は、日本国内には2023年12月現在、21施設で185羽(オス94、メス91)が飼育されており、絶滅危惧1B類、特別天然記念物となっている。同事業は、国内のニホンコウノトリの遺伝的多様性を確保し、生息域外保全を適切に進めるため、新たな血統を導入するもの。ニホンコウノトリの有精卵を国外から導入するのは初めてのことになる。今回移動する有精卵は、韓国教員大学コウノトリ生態研究院で飼育する6ペアが産卵したうちの、最大4個となる。多摩動物公園と韓国生態研究院は2020年2月20日に「ナベコウおよびコウノトリの保全に関する了解覚書」を結んでおり、ナベコウとニホンコウノトリの保全に向けて情報交換や技術協力を進めている。今回、ニホンウノトリの有精卵導入により、有精卵は多摩動物公園の仮親の下で育てられ、成育後は新たな血統として、今後国内の飼育下繁殖に供することになる。
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