JR東日本・日立製作所・トヨタ自動車は、
水素燃料電池(FC)と蓄電池を電源とするハイブリッドシステムを搭載した鉄道車両の試験運転を行っている。──国土交通省は4月1日、「鉄道に関する技術上の基準を定める省令の一部を改正する省令」及び「圧縮水素ガスを燃料とする車両の燃料電池等の技術上の基準を定める告示」を施行した。この改正は、複数の鉄道事業者が進めるFC鉄道車両の技術開発や実証実験を支援するものである。改正のポイントは、鉄道車両の動力発生装置等の構造を定める第68条に第4項を新設、圧縮水素を燃料とする車両のFC等の構造について告示へ委任する規定の追加である。改正省令等は、FC車両の構造が走行による振動等に耐えられる性能であること、水素ガス容器が高圧ガス保安法の関係規定を満たす容器であること、水素ガス漏えい検知器を設けることなどを求めている。また、水素ガス容器には主止弁、容器逆止弁、容器安全弁を設けること、水素配管等は気密性及び耐久性を有する堅ろうなものであること等を規定し、水素ガスの漏えいや燃焼、爆発の防止など輸送の安全性が確保に配慮している。