石垣島でミツクロモンミズメイガを初記録―分布空白域を補完
発表日:2026.01.07
琉球大は、幼虫が水生とされるミツクロモンミズメイガを石垣島で初めて記録した成果を発表した(掲載誌:Japanese Journal of Systematic Entomology)。本種は日本では与那国島や沖縄諸島、奄美諸島で確認されており、今回の記録は分布の空白域を補う重要な知見である。
ミズメイガ亜科は止水域や河川周辺に生息し、世界で約800種が知られる。日本では3種が報告され、分布は琉球列島を中心とする。ミツクロモンミズメイガは2014年に与那国島で初記録され、その後沖縄島や喜界島などで確認されてきた。 今回の個体は2025年8月、石垣島南部のホテル庭園で観賞用池のそばに止まっているところを発見された。人工水環境での記録は沖縄島でもあり、本種の生息環境は柔軟である可能性がある。採集は1頭のみであり、定着状況の判断には今後の調査が必要である。
研究者は、「身近な自然への注意が新しい発見につながる」とコメントしている。今後は西表島など自然度の高い環境での探索、幼虫期の生態や食性の解明、近縁種との比較、遺伝的多様性の評価を進めるという。
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