環境省、「風力発電施設に係る騒音・低周波音の実態把握調査」の結果を公表
発表日:2010.10.07
環境省は、風力発電施設に係る騒音・低周波音の実態調査の結果を公表した。この調査は、全国の風力発電事業者、都道府県を対象にアンケートを行ったもの。調査の結果、1)回答があった389箇所の風力発電施設のうち、騒音・低周波音に関する苦情や要望書の提出があったものは64箇所。そのうち、調査時点で苦情等が継続中のものが25箇所、終結したものが39箇所であった。2)施設の稼働開始年度ごとでは、平成18年度以降、苦情等の発生割合が高くなっていた。3)風力発電設備の定格出力や、1施設当たりの風力発電設備の設置基数が増大するほど、苦情等の発生割合が高くなっていた。4)苦情等が継続している25施設では、苦情等を寄せている者のうち、風力発電施設から最も近い住宅までの距離は「300m以上400m未満」が最も多かった。なお、同調査は、同省の「環境研究・技術開発推進費」の平成22年度新規課題として採択された「風力発電等による低周波音の人への影響評価に関する研究」による実測調査の対象施設候補の検討にも利用される。
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