(独)国立環境研究所、研究情報誌「環境儀」第45号「干潟の生き物のはたらきを探る-浅海域の環境変動が生物に及ぼす影響」を刊行
発表日:2012.08.09
(独)国立環境研究所は、同研究所の研究成果を分かりやすく伝える研究情報誌「環境儀」第45号「干潟の生き物のはたらきを探る-浅海域の環境変動が生物に及ぼす影響」を刊行した。干潟は、陸域から流れてきた有機物や栄養塩が集まる場所で、様々な底生生物が暮らしているため、魚や鳥の餌場、微生物による有機物分解や水質浄化の場として非常に重要である。しかし、東京湾などの内湾域に広がっていた干潟の多くは、埋め立てや護岸工事によって失われてしまった。同研究所では、東京湾や仙台湾の干潟を主なフィールドとして、内湾域の環境保全や生物多様性の維持に果たす干潟の役割を明らかにしようと研究を進めてきた。今号では、沿岸域の干潟の特徴とそこに生きる生き物の暮らしぶりや生態系内での物質の流れについて、最新の研究成果を交えながら紹介する。さらに、東日本大震災によって、仙台湾の干潟の生物がどのような影響を受けたのかについても紹介している。
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