(独)国立環境研究所、研究情報誌「環境儀」第46号「ナノ粒子・ナノマテリアルの生体への影響」を刊行
発表日:2012.11.08
(独)国立環境研究所は、同研究所の研究成果を分かりやすく伝える研究情報誌「環境儀」第46号「ナノ粒子・ナノマテリアルの生体への影響-分子サイズにまで小さくなった超微小粒子と生体との反応」を刊行した。粒径100nm(1mmの1万分の1)以下の粒子であるナノ粒子は、大気化学反応により生成する微小粒子のほか、カーボンナノチューブに代表されるようなナノテクノロジーによって生み出された新素材(ナノマテリアル)も含まれる。その工業製品は、医薬品や塗装、化粧品など日常生活の中にも存在するが、ナノ粒子に関する安全性評価の研究は始まったばかりである。ナノ粒子は、アスベストと同じく粒子の大きさや形状によって毒性が変わる物質と考えられ、化学物質の毒性評価とは異なる新しい安全評価手法の確立が求められている。同研究所では、このナノ粒子の安全性評価につながる研究(ナノトキシコロジー)に精力的に取り組んできた。今号では、これまでの研究成果を元に、ナノ粒子やナノトキシコロジーに関する科学的解説を紹介している。
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