ドイツ連邦政府とエルベ川沿岸に位置する州政府は、ドイツのマグデブルク市で開催されたエルベ川会議において、「エルベ川総合コンセプト」の骨子を公表した。エルベ川はチェコから北海までをつなぐ水路でもあり、環境配慮の必要な河川でもあることから、総合コンセプトは、環境に配慮した交通利用と水利経済上の必要性を、貴重な自然空間の維持と調和させることを重点としている。コンセプトの策定は、連邦交通省が連邦環境省と共に主導しており、関連団体の参加のもとに透明性のある手続きにより決定されることになっている。ドイツ連邦交通省のフェーレマン政務次官と連邦環境省のライヒェ政務次官によって開催宣言が行われたエルベ川会議には、連邦・州政府や経済界、環境保護団体、市民団体、教会などから200人の代表者が出席した。ライヒェ政務次官は、「骨子は、船舶利用と環境保全の貴重な里程標となるもの。エルベ川会議によって、エルベ川流域の開発に関して共通の理解とコンセンサスが得られた」とコメントした。