中南米・カリブ海諸国の第19回環境閣僚会議がメキシコのロス・カボスで開かれ、同地域の27か国の環境閣僚および15の国際機関の代表者らが出席した。会議では、持続可能な開発に向けた世界的なアジェンダ、気候変動、生物多様性、化学物質、廃棄物、小島嶼開発途上国に関して、地域内の協力を強化することに同意。世界的な環境問題に対する同地域主導の取組の必要性と機会を認識し、地域の優先事項を協議・決定する最適な場のひとつとして同会議を位置付けた。2014年末には、国連気候変動枠組条約と「移動性野生動物種の保全に関する条約」の締約国会議がそれぞれペルーとエクアドルで開催される予定で、閣僚らは両議長国への支援を表明。また化学物質と廃棄物の管理強化に向けたプログラム開発において、地域内の政府への支援を国連環境計画に要請した。さらに、「水銀に関する水俣条約」の実施促進に向けた具体的な協力活動を特定するほか、化学物質と廃棄物に関する国際文書への準拠を図る取組の強化に必要な財源確保の重要性を確認した。