国連環境計画(UNEP)は、気候変動、水不足、生物多様性の減少が企業に与える影響が今後増大するとする、企業向け地球環境概況第5次報告書を公表した。この報告書は2012年にUNEPが公表した『地球環境概況5』(GEO-5)に基づいて作成されたもので、地球環境の変化が経営コスト、製品市場、原料調達、企業評価に及ぼす影響が増大すると警告している。たとえば極端な気象現象の多発や気温上昇により、保険、鉱山、観光産業にすでに多大な損害が生じているほか、水不足は経営コストの上昇や水をめぐる他の利用者との競合、ひいては企業評価の低下を招く恐れもある。一方、水不足対策や有害化学物質の低減、省エネルギー技術等、環境変化への適応に成功し、低炭素型経済への移行需要をつかんだ企業にとっては大きなチャンスでもあるとし、民間企業の長期的な視野に立った創造的な決断の重要性を説いている。報告書では、建設、化学品、電力、食品等の各産業部門の詳細な分析を通し、地球規模の変化が各部門に及ぼす具体的なリスクとチャンスを提示している。
情報源 | 国連環境計画(UNEP) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 地球環境 環境総合 |
キーワード | 生物多様性 | 気候変動 | 地球環境 | 国連環境計画 | UNEP | 企業 | 水不足 | 気象 | GEO | 地球環境概況 |
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