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 世界気象機関、世界中で極めて高温な状態が継続していると報告

発表日:2016.09.21


  世界気象機関(WMO)は、世界中で記録的な高温が長期間続き、サンゴ礁白化現象や北極海氷の長期的な融解などが起きていると報告し、パリ協定の批准と実施の緊急性を強調した。WMOは気候に関する年次報告書の編集に向け、アメリカ航空宇宙局(NASA)や欧州中期予報センター(ECMWF)、アメリカ海洋大気庁(NOAA)等の国際的な観測データを集め分析している。これによると、2016年8月はこれまでの最高だった2014年の気温を0.16℃、1951~1980年の平均値を0.98℃上回っており、8月としては陸海ともに史上最も高温で、7月と並び最も暑い月だったという。また、9月前半もヨーロッパの多くの地域で異常な高温が記録されている。大気中のCO2濃度も上昇傾向で2016年は既に400ppmを超え、7月の平均は401.72ppmだった。北極の海氷域面積は9月10日に最小(414万km2)に達したとみられ、2007年と並び、過去最小だった2012年に次いで過去2番目に小さい規模(暫定)であるという。

情報源 世界気象機関(WMO) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 世界気象機関(WMO)
分野 地球環境 自然環境
キーワード 世界気象機関 | WMO | 北極海 | サンゴ礁 | 白化 | 海氷 | 気温上昇 | CO2濃度 | パリ協定
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