世界気候研究計画(WCRP)とモナコ大公アルベール2世財団は、極域の海氷下で2000キロメートルを連続航行し、データの収集や送信のできる新自律型無人潜水探査機(AUV)のコンペティション「ポーラーチャレンジ」を開始した。両極域での衛星観測を補完し、研究と気候情報を強化するために極域の海洋環境観測の技術革新を促すことが目的で、賞金は合計50万スイスフランが用意されている。極洋の状況は環境変化の重要指標で、気候変動にも大きな影響を及ぼすが、体系的な現地観測データが少なく、極域の長期気候変動予測の信頼性は低い。このため、氷のない海域ではすでに活用されているAUVを海氷下での運用やデータ送信ができるように改良し、低コストで極域観測網の拡大を実現することを目指す。コンペティションでは科学観測での実用性を重視し、AUVの海氷下での航法、耐久力および環境観測の少なくとも3点を審査する。こうして開発される新AUVは、海洋の熱や淡水の循環および海洋酸性化の観測に役立つことが期待できるという。
情報源 | 世界気象機関(WMO) プレスリリース(PDF) 世界気象機関(WMO) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 世界気象機関 | WMO | WCRP | 海氷 | 観測 | 海洋環境 | 世界気候研究計画 | 潜水探査機 |
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