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 世界気象機関、2016年5月の世界の気温は観測史上最高と報告

発表日:2016.06.17


  世界気象機関(WMO)は、各国の気象機関などのデータを基に、2016年5月の世界の気温に関する最新データを報告した。アメリカ航空宇宙局(NASA)のデータによると、2016年5月の世界の平均気温は5月の気温として観測史上最高であり、北半球では春季(3~5月)の気温としても最高を記録したという。高温は特に北極で著しく、北極の海氷とグリーンランド氷床の溶解が極めて早期に始まった。この高温に伴い、欧州やアメリカ南部の一部では降雨量が非常に多く、広範囲にわたり深刻なサンゴ礁白化現象も発生しているという。WMOは、高温の背景にはエルニーニョの影響もあるが、根本的な原因は人為起源の温室効果ガス排出だとしている。温暖化の要因となる大気中のCO2濃度も記録的な高さとなっており、アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、南極でも5月23日に400ppmの大台を超えたと報告、イギリス気象庁(MetOffice)は、マウナロア観測所では観測史上初めて一年を通して400ppmを超える可能性があるとしている。

情報源 世界気象機関(WMO) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 世界気象機関(WMO)
分野 地球環境
キーワード 世界気象機関 | WMO | 温室効果ガス | 気温 | サンゴ礁 | 南極 | 北極 | エルニーニョ現象 | 降雨量 | CO2濃度
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