世界気象機関(WMO)は、各国の気象機関などのデータを基に、2016年5月の世界の気温に関する最新データを報告した。アメリカ航空宇宙局(NASA)のデータによると、2016年5月の世界の平均気温は5月の気温として観測史上最高であり、北半球では春季(3~5月)の気温としても最高を記録したという。高温は特に北極で著しく、北極の海氷とグリーンランド氷床の溶解が極めて早期に始まった。この高温に伴い、欧州やアメリカ南部の一部では降雨量が非常に多く、広範囲にわたり深刻なサンゴ礁白化現象も発生しているという。WMOは、高温の背景にはエルニーニョの影響もあるが、根本的な原因は人為起源の温室効果ガス排出だとしている。温暖化の要因となる大気中のCO2濃度も記録的な高さとなっており、アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、南極でも5月23日に400ppmの大台を超えたと報告、イギリス気象庁(MetOffice)は、マウナロア観測所では観測史上初めて一年を通して400ppmを超える可能性があるとしている。
情報源 | 世界気象機関(WMO) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 世界気象機関 | WMO | 温室効果ガス | 気温 | サンゴ礁 | 南極 | 北極 | エルニーニョ現象 | 降雨量 | CO2濃度 |
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