世界気象機関(WMO)は、2016年前半の世界の気温は過去最高を記録したと報告した。アメリカ海洋大気庁(NOAA)のデータによると、2016年前半の世界の陸海の平均気温は、20世紀の平均を1.05°C、これまで最高記録だった2015年の気温を0.20°C上回ったという。アメリカ航空宇宙局(NASA)のデータによると、2016年前半の世界の平均気温は産業化以前と比べ1.3°C高かったという。また、2016年6月まで14か月連続で陸海の気温が過去最高を記録し、1984年12月に20世紀の平均気温を下回ったのを最後に、378か月連続で20世紀の平均を上回ったことになる。北極の海氷の融解も早期かつ急速に発生し、大気中のCO2濃度も2016年はこれまで400ppmを上回っている。2016年前半の高温の一因には、2015年に発生し、2016年5月に収束したエルニーニョ現象があるが、根本要因には人為起源の気候変動があり、今後も熱波、豪雨、熱帯低気圧の深刻化が懸念されるという。
情報源 | 世界気象機関(WMO) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 世界気象機関(WMO) |
分野 | 地球環境 |
キーワード | 気候変動 | 世界気象機関 | WMO | 気温 | 北極 | 海氷 | エルニーニョ現象 | CO2濃度 |
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