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 欧州環境庁、増加する廃棄物の越境輸送を検証した報告書を公表

発表日:2009.03.04


  欧州環境庁(EEA)は、国境を越えた廃棄物の輸送が増加している現状やその背景にある要因を検証した報告書を公表した。報告書では、廃棄物の違法輸送件数が増加していることも判明。また、EU加盟国では、有害廃棄物や問題のある廃棄物、さらには電子機器廃棄物の追跡について改善の余地があるものの、EU域内で発生し、処理が必要な廃棄物のほとんどは、EU域内で処分されているという事実も分かった。なお、報告書は、欧州の環境大臣が廃棄物処理やリサイクル業界の支援計画について検討する週に公表された。この計画はEU経済に貢献するもので、中小企業を中心に150万人分の雇用増加につながる。現在の景気悪化でリサイクル資材の需要が減少し、リサイクル用に回収された廃棄物の余剰が世界的に増加している。なお、廃棄物の越境輸送の増加は、過去数年、欧州や世界のリサイクル市場が発展したことを示している。合法的な廃棄物輸送について知識を深めれば、違法な活動の実態や、欧州内の廃棄物処理やリサイクル産業の機能を理解することができる。

情報源 欧州環境庁(EEA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州環境庁(EEA)
分野 ごみ・リサイクル
キーワード
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