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 イギリス、農業からのアンモニア排出を削減する手引書を公表

発表日:2018.07.27


  イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)は、農業からのアンモニア排出を削減する手引書を公表した。農業は同国のアンモニアガス排出の88%を占めており、自然の生息地に窒素を過剰に供給し、人間の健康に有害な微小粒子状物質の原因にもなっている。これはDefraが全英農業者連盟(NFU)など農業部門と連携して作成した自主的なガイダンスで、農家やアドバイザー、請負業者らを対象に、アンモニア排出を削減し大気質改善を促すための方法を示すものである。具体的には、有機肥料の貯蔵・施用、化学窒素肥料の施用、家畜の給餌・飼育等の際に排出を削減する方法について情報を提供しており、施肥率を計算する栄養塩類管理計画の使用など、あらゆる農家が利用できる簡単な方法を示した。さらにスラリーや発酵残渣(消化液)の酸化・分離などの革新的技術、スラリーの貯蔵や設備、インフラの大幅変更等にも言及している。この手引書のほか、Defraは農家の排出削減を支援するため、財政・技術面で様々な助言を行っている。

情報源 イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra) プレスリリース
国・地域 イギリス
機関 イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)
分野 健康・化学物質 大気環境 環境総合
キーワード 農業 | 窒素 | 微小粒子状物質 | イギリス環境・食糧・農村地域省 | アンモニア排出 | 全英農業者連盟 | 大気質改善 | 有機肥料 | スラリー | 発酵残渣
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