アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、2019年4月および1~4月の世界の気候データを公表し、気温の高い状態が続いていると報告した。具体的に、同年4月の世界平均気温は20世紀平均(13.7℃)より0.93℃高く、140年に及ぶ観測史上、4月として2016年に次ぐ2番目の高温だった。平均を上回ったのは412カ月連続で、4月としては43回連続となった。1~4月も、20世紀平均(12.6℃)より0.90℃高く、1~4月としては3番目に高温だった。同4カ月間の気温が記録的な高温となった地域は、オーストラリア、ブラジル南東部、中央アジア、大西洋南部、インド洋南西部、バレンツ海、東シナ海、タスマン海である。また4月の海氷域も両極ともに著しく縮小し、北極の海氷域は1981~2010年の平均を8.4%下回り、4月としては過去最低を記録。南極の海氷域も平均を16.6%下回り、4月として史上3番目に小さかった。一方、カナダのほぼ全域およびアメリカ北中部では、1~4月の気温が平均より約2.0℃低かったという。