国連環境計画(UNEP)は、アフリカの最高峰キリマンジャロへの登頂を計画していたUNEPが支援する冒険家が、アイスクライミングが不可能なほど多くの氷河の氷が失われていたため、計画していたルートでの登頂を断念したと報告した。今回のルートとしてクライミングが計画されていたフルトヴェングラー氷河は、2014~2020年の間に70%が失われ、薄い氷の壁だけが残された状態となっていた。キリマンジャロは熱帯氷河を有するが19世紀以降、氷河の面積と質量は大幅に減少しており、残っている氷河のほとんどは数年以内に消え、最後の氷は数十年以内に消滅すると見られている。キリマンジャロの氷河は、気温のわずかな変化よりも、降雪、雲、湿度の変化に敏感であることが知られており、地球温暖化が熱帯低気圧を含むインド洋の変化に拍車をかけ、キリマンジャロ周辺の気象パターンを変化させ、氷河の崩壊につながっていると考えられている。
情報源 | 国連環境計画(UNEP)ニュース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 地球環境 自然環境 環境総合 |
キーワード | 地球温暖化 | 国連環境計画 | 氷河 | キリマンジャロ | インド洋 | 熱帯低気圧 | 気象パターン | アイスクライミング | フルトヴェングラー氷河 | 熱帯氷河 |
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