国連気候変動枠組条約(UNFCCC)は、ファッション業界が持続可能な低炭素生産へと移行するために、綿とポリエステルの調達方法を示す報告書を公開した。同報告書では、天然繊維で最も使用されている綿について、農地での化学肥料使用の廃止による脱炭素化が必要であること、また繊維市場での生産の半数を占めるポリエステルについて、リサイクル技術の利用拡大、リサイクルインフラの改善、代替原料への投資等の戦略を示している。ファッション業界気候行動憲章(Fashion Industry Charter for Climate Action)とテキスタイル・エクスチェンジは、より低炭素となる原材料を使った気候変動対策を促進するため、「2025年リサイクルポリエステルチャレンジ」を開始した。同憲章に署名している企業はバージンポリエステルとリサイクルポリエステルの使用量を毎年報告することを約束し、参加企業の目標達成に向けた進捗状況が追跡できる。