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 国際エネルギー機関、EUのガス市場の自由化は長期的な経済的利益をもたらしたと発表

発表日:2021.10.22


  国際エネルギー機関(IEA)は、欧州連合(EU)のガス市場の自由化は、近年の輸入ガス価格の高騰に欧州がさらされた一方で、長期的な経済的利益をもたらしたとの分析結果を発表した。欧州における輸入ガス価格は近年高騰したが、過去10年間でEUのガス料金は削減され、自由化によって得られる柔軟性の向上が、再生可能エネルギーへの依存度を高めるために不可欠なものとなった。EUの温室効果化ガス排出を実質ゼロにする目標に向けてクリーンエネルギーへの移行が進むにつれ、世界の天然ガス需要は減少し始めると予測される。同機関の予測では、同目標が完全に達成されることを前提とした場合、エネルギー効率の向上とヒートポンプやバッテリーなどの技術の拡大により、天然ガス需要は2030年までに20%減少し、EUのガス輸入量は2020年代半ばにピークを迎える。水素やバイオメタンなどの低炭素ガスを並行して導入し、ガスインフラを再構築・再利用することで、ガスが電力需要の大きな季節変動に対応するための重要な役割を果たし続けることができる。

情報源 国際エネルギー機関(IEA)コメント
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 環境総合
キーワード ヒートポンプ | 水素 | バッテリー | 国際エネルギー機関 | クリーンエネルギー | 電力需要 | バイオメタン | 経済的利益 | ガス市場 | 温室効果化ガス
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