韓国環境部(MOE)は、同部傘下の韓国環境産業技術院(KEITI)と中米経済統合銀行(CABEI)が、環境協力に関する覚書(MOU)を締結したと発表した。同MOUは韓国の環境関連企業の中米市場進出を支援するもので、中米諸国の気候変動への対応や環境改善に関する情報交換、協議、共同プロジェクトなどを実施する。KEITIは2017年以降、世界銀行、アジア開発銀行、米州開発銀行など、複数の多国間開発銀行と協定を締結している。KEITIとCABEIは現在、コスタリカの新規水道事業による大規模な環境インフラの整備、パナマの農業地域での小規模な飲料水施設を建設するための技術移転などを実施している。CABEIは中米最大の国際開発金融機関であり、環境部門を含む公共インフラへの投資額は全体の43%(86.2億米ドル)を占める。近年の経済発展や気候変動により、中米では環境インフラの需要が高まっており、今回の合意により、競争力のある韓国の環境関連企業の中米への進出機会が拡大することが期待される。