海外ニュース


 中国科学院、マツの高密度植栽が土壌深部の劣化を引き起こすと報告

発表日:2022.08.05


  中国科学院(CAS)は、植栽密度が植林生態系の土壌品質と生産性に及ぼす影響における評価を報告した。同院研究者たちは、主成分分析によって選択された土壌品質指標(SQI)を用いて、中国雲南省中部に位置する山脈に生育するマツの一種の植林地で、4段階の植栽密度に対する土壌深1メートルまでの土壌品質を評価した。SQIを構成する重要な要素として、全炭素量、バイオマス、土壌水分量、アーバスキュラー菌根菌などを選択した。その結果、亜熱帯植林地における高い植栽密度が、特に深部土壌の劣化を引き起こしていることが判明した。植栽密度が低い場合、土壌品質は高く、下層植生の被覆が高いことを特徴とし、下層植生の回復が高植栽密度および超高植栽密度における土壌品質を回復することができることを実証した。したがって、高植栽密度のマツ植林地の土壌品質は、選択的伐採により適度な数のマツを維持することで改善することが可能である。

情報源 中国科学院(CAS) ニュース
国・地域 中国
機関 中国科学院(CAS)
分野 自然環境 水・土壌環境
キーワード バイオマス | 中国科学院 | 植栽密度 | 植林生態系 | 土壌品質 | 土壌品質指標 | 雲南省 | マツ | 全炭素量 | 選択的伐採
関連ニュース

関連する環境技術