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 韓国国立生物資源研究所、韓国内の遺伝資源の伝統的知識を調査

発表日:2010.12.08


  韓国国立生物資源研究所(NIBR)は、朝鮮半島に口頭伝承されてきた伝統的知識を蓄積・保護する韓国政府の政策の一環として、科学的方法を取り入れ、生物資源に関する古来の知識を掘り起こす調査を全国で行っている。生物資源は、新たな医薬品や食品の有望な資源として近年注目されている。調査の結果、キノコに似たイワタケは、食材になるほか、キムチの臭みを取り、夏季に食品の腐敗を防ぐ天然の保存料であったこと、キノコのコウタケが消化剤として用いられたこと、どんぐり豆腐は乾燥させて保存性を高めたこと、昆虫のケラには下痢等の緩和作用・下剤作用、カマキリの一種の卵嚢を浸漬した水には下剤作用があることもわかった。このカマキリの幼生をゆでたカボチャと併用すると消炎作用もあるという。また、ニワウルシの木の調理法7種も見つかった。NIBRは、伝統的知識保存の重要性に鑑み、蓄積された情報をデータベース化し、在来の生物資源に対する国の主権を強化するとともに、関係する産業界や研究者にさらなる研究を促す計画である。

情報源 韓国国立生物資源研究所(NIBR) プレスリリース
国・地域 韓国
機関 韓国国立生物資源研究所(NIBR)
分野 自然環境 環境総合
キーワード 韓国国立生物資源研究所 | NIBR | 朝鮮半島 | 生物資源 | 昆虫 | 伝統的知識 | 保存料 | 消化剤 | 下剤 | 消炎
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