韓国国立生物資源研究所(NIBR)は、気候変動が韓国の生物地理区に及ぼす影響について調査し、亜熱帯性常緑広葉樹林の分布域が北上していると発表した。韓国では1941~2000年にかけて平均気温が1.3℃上昇し、植物の北上は温暖化に適応した結果と見られている。1941年の調査では、韓国半島における64種の亜熱帯性常緑広葉樹林の北限が、テチョン-ビョンサン-ヨンアム-Jug島を結ぶラインとされた。今回の研究では、64種中、園芸用等を除いた48種を調査。その結果、マルバグミとタブノキの最北限は、オチョン島(緯度36度7分)からペンニョン島(同37度56分)とDeogjeog島(同37度3分)へ、ヒイラギモチの北限はビョンサン(同35度37分)からオチョン島(同36度7分)へ移動。48種全体で14~74キロ北に移動し、ペンニョン-チョンヤン-チョンウプ-ポハンを結ぶラインが新たな北限とされた。NIBRでは、気候変動が生物多様性に及ぼす影響の分析や予測等のために、100種類の生物指標を定める計画である。
情報源 | 韓国国立生物資源研究所(NIBR) プレスリリース |
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国・地域 | 韓国 |
機関 | 韓国国立生物資源研究所(NIBR) |
分野 | 地球環境 自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | 地球温暖化 | 気候変動 | 韓国国立生物資源研究所 | NIBR | 常緑広葉樹林 | 亜熱帯性 | 北上 | 生物指標 |
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