韓国国立生物資源研究所(NIBR)は、北東アジア地域の生物多様性に関して、モンゴル、中国北東部、ロシア極東地域の3地域における研究諸機関とのネットワーク構築を進めていると発表した。NIBRは今回、モンゴルとのネットワーク設立のため、生物多様性保全や生物資源利用の分野で指導的立場にあるモンゴル国立大学及び、17の研究所を持ち政府政策決定の際に知見やデータを提供するモンゴル科学アカデミーと覚書を交わした。今後、生物資源の調査や交換、合同シンポジウムの開催、研究者の交流および研修プログラムの実施などで協力する。また、この覚書をもとに、ロシア科学アカデミー極東支部と北京植物園の参加も得て、生物多様性に関する北東アジアのネットワークを構築する。多国間研究を通じてNIBRは、朝鮮半島における生物資源の正確な原産地を明らかにし、北東アジアの資源を保護することを計画。また、中国の生態学の研究機関と覚書を交わした上で、白頭山の生物多様性に関する研究も行うとしている。