EUは、環境情報をより早く簡単に利用できるよう、域内共通の基準づくりを進めている。この基準は、ヨーロッパにおける地理空間情報の基盤構築を図るINSPIRE指令の下、策定されるもので、採択されれば、域内の環境情報の統合と分析、モデル化、各種予測に利用される。これにより、国境を越えた緊急支援、大規模環境被害の防止、建物エネルギー消費量の他国との比較などが容易になるほか、各国のエネルギー削減目標達成状況の正確な算定にも効果が期待できるという。現在、エネルギーや気候変動等、多分野の専門家が関わった基準案が提示され、これに対する意見の募集が2011年10月21日まで行われている。また、この基準案の各国・各分野での有用性試験も行われている。INSPIREは、環境影響評価の迅速化とコスト低減、事業機会の拡大、行政機関相互の相乗効果など、経済・社会両面にメリットがあるとされている。今回の意見募集開始に合わせ、イギリスでINSPIRE会議が開催され、EUの2020年戦略目標達成に向けてINSPIREがどのように寄与できるかが話し合われた。
情報源 | 欧州委員会 プレスリリース |
---|---|
国・地域 | EU |
機関 | 欧州委員会 |
分野 | 環境総合 |
キーワード | 気候変動 | EU | 基準 | 地理空間情報 | 環境影響評価 | 環境情報 | エネルギー消費 | ヨーロッパ | INSPIRE | 情報基盤 |
関連ニュース |
|