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 国際エネルギー機関、今後5年間で石炭需要が増加し、中国の影響が拡大と予想

発表日:2011.12.13


  国際エネルギー機関(IEA)は、2011年12月13日、今後5年間の石炭の需給見通しを示す「中期石炭市場報告2011」を発表した。これによると、一次エネルギー資源として石炭等の高炭素燃料への依存を軽減しようとの意識の高まりにもかかわらず、石炭は世界で最も多く利用される発電資源となっている。さらに、今後5年間、新興国の電力需要が急増することから、石炭需要は1日当たり平均60万トンというペースで急激に拡大することが見込まれるという。ファンデルフーフェンIEA事務局長は、エネルギー安全保障と気候変動の両立を目指す政策決定者に、この需要増に対する注意を喚起している。とりわけ、この期間に予想される石炭需要の半分以上は中国が占めるため、中国の国内動向が世界の石炭価格、ひいては電力価格に、桁外れの影響を及ぼす可能性が懸念されるという。報告書では、石炭需要は非OECD諸国(主に中国・インド)で拡大するとの見通しのほか、産出量の少ない炭鉱からの搾取や、石炭輸出国における不充分なインフラ整備等が価格高騰を招く要因であることを示している。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 地球環境
キーワード 石炭 | 気候変動 | 発電 | 中国 | 国際エネルギー機関 | IEA | 一次エネルギー | 新興国 | エネルギー安全保障 | 需要
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