有害廃棄物の越境移動に関するバーゼル条約の第9回締約国会議が、2008年6月23日から27日までインドネシア・バリ島で開催される。今回の会議のテーマは「ヒトの健康と生活のための廃棄物処理」で、世界の開発戦略の中心に、健康と廃棄物処理を位置づけることを目指すバリ宣言が採択される予定。また、6月26日のハイレベル・フォーラムでは、健康の保護と貧困撲滅に役立つような、廃棄物の適正な処理方法について検討する。この他、使用済み携帯電話の適正処理に関する技術ガイドラインの採択、国際海事機関(IMO)で検討中のシップリサイクル新条約、世界14カ所の地域センター(途上国や経済移行国によるバーゼル条約の履行を支援)の現状、水銀を含む廃棄物の適正処理に関する技術ガイドライン、使用済みタイヤの適正処理に関する技術ガイドライン、特定の残留性有機汚染物質(POPs)の適正処理に関する問題等について検討する予定である。