環境省は、国内初となる電炉での自動車構造用鋼板の試作に成功したと発表した。これは、鉄スクラップを原料として自動車用の構造用鋼板(高張力鋼)を電炉で試作し、品質検証を行う実証事業によるもの。自動車の構造用鋼板などに鉄スクラップを用いることができれば、1)貴重な国内資源である鉄スクラップの利用用途の拡大、2)鉄スクラップに含まれるレアメタル等の有効活用、3)二酸化炭素の削減(鉄鉱石は海外から遠距離輸送)、4)使用済自動車から回収される鉄スクラップを原料として再び自動車を製造する(Car to Car)など水平リサイクルの実現、5)高張力鋼板の低コスト化、などにつながるとしている。同省では、実用化に当たっては、大量生産に耐えうる品質安定性の確保、より多くの部材に採用されるために必要となる鋼板の更なる薄型化、製造時に使用するレアメタル等の削減等が課題であることから、平成25年度も引き続き、実証事業を実施する予定。
情報源 |
環境省 報道発表資料
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機関 | 環境省 |
分野 |
地球環境 ごみ・リサイクル |
キーワード | CO2 | リサイクル | 環境省 | 自動車 | 実証 | レアメタル | 実用化 | 鉄 | スクラップ | 品質 |
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