気象庁は、世界気象機関（WMO）の温室効果ガス年報（Greenhouse Gas Bulletin）第4号（2008年11月25日発表）によると、大気中の二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素の2007年の世界平均濃度が過去最高であったと発表した。なかでもメタンは1998年以来の高い増加量を示し、2003 年に記録した最高濃度を上回ったという。温室効果ガス年報は、WMOが世界中で観測される温室効果ガスの濃度を毎年とりまとめて発表しているもの。気象庁は、WMO の温室効果ガス世界資料センター（WDCGG）を運営して世界中の観測データを収集・解析し、年報の作成に貢献している。今回の年報は、気候変動枠組条約第14回締約国会議（COP14）及び京都議定書第4回締約国会合（MOP4）（2008年12月1日～12日、ポーランド・ポズナン）で配布される予定である。
