気象庁は、世界気象機関(WMO)の「温室効果ガス年報第10号(2014年9月9日発表)」において、2013年の世界の二酸化炭素(CO2)濃度と前年からの年増加量が観測史上最も大きかったと発表した。同庁では、運営するWMO温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)において、世界中の温室効果ガス観測データを収集・解析している。今回、2013年12月までの観測データを解析した結果、大気中の主要な温室効果ガスであるCO2、メタン(CH4)及び一酸化二窒素(N2O)は増加を続け、2013年における世界平均濃度(年平均)が過去最高を記録した。さらに、CO2の2012年からの年増加量は1984年以降で最も大きい2.9 ppmとなった。また、長期間の海洋時系列観測データの解析から、人為起源によって増え続けた大気中のCO2を海洋が吸収してきたため、海洋酸性化が世界的に進行しており、海洋の生態系への影響が懸念されている。なお、同年報は、同月23日に開催される国連気候サミット2014で配布される予定という。
情報源 |
気象庁 報道発表資料
気象庁 WMO温室効果ガス年報の和訳 |
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機関 | 気象庁 |
分野 |
地球環境 自然環境 |
キーワード | CO2 | 世界気象機関 | WMO | 温室効果ガス | 気象庁 | メタン | N2O | 海洋酸性化 | CO2吸収量 |
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