環境省は、「西条発電所1号機リプレース計画に係る計画段階環境配慮書」について、平成28年6月10日付けで経済産業大臣に対し環境大臣意見を提出した。同事業は、四国電力(株)が、愛媛県西条市の西条発電所において、石炭を燃料とする1号機(出力15.6万kW)を廃止し、新たに石炭を燃料とする発電設備(出力50万kW)を設置するもの。今回の環境大臣意見では、省エネ法に基づくベンチマーク指標の目標達成、現時点で不明な達成状況の自主的公表、その達成に向けた取組内容の検討及び準備書への記載、達成できないと判断した場合の事業見直しの検討、高度化法の遵守、自主的枠組み全体の目標達成への取組等を求めた。また、経済産業省に対して、全ての発電事業者に対する確実な省エネ法に基づくベンチマーク指標の遵守、電力業界に対する自主的枠組み参加事業者の拡大と目標達成の取組促進、小売電気事業者に対する高度化法の遵守、省エネ法及び高度化法の指導・助言、勧告・命令を含めた措置の適切な運用等を通じた、電力業界全体の取組の実効性の確保等を求めた。