環境省は、(仮称)天竜風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見を、経済産業大臣に提出したと発表した。同事業は、JR東日本エネルギー開発(株)が、静岡県浜松市天竜区において、最大で総出力60,000kWの風力発電所を設置するもの。環境大臣意見では、ゾーニングモデル事業による浜松市ゾーニング計画において「Bエリア」(立地には課題があり、地元等との調整が必要であるが、課題をクリアできれば、立地が可能となり得るエリア)として示されたエリアについて、ゾーニング計画に則して検討しつつ、環境保全措置の適切な実施等により、本事業に係る環境の保全について適正な配慮が確保されることが期待されると述べている。一方、「Aエリア」(法規制や社会条件等により立地が困難なエリア)については、騒音及び風車の影による生活環境への影響、鳥類、植物及び生態系、景観及び人と自然との触れ合いの活動の場に対する重大な影響を回避又は十分に低減できない場合には、対象事業実施区域の見直し等の事業計画の見直しを行うこと等を求めている。