気象庁は、2020年1月のエルニーニョ監視速報を発表した。同庁は、エルニーニョ(ラニャーニャ)現象などの熱帯域の海洋変動を監視するとともに、毎月1回、当該月の実況および次月以降の見通しを「エルニーニョ監視速報」として発表している。今回の発表によると、エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態となっている。太平洋赤道域では、東部の海面水温は平年並で、海洋表層の水温は平年からの隔たりが小さいことから、今後しばらくはこの状態が続くと考えられる。エルニーニョ予測モデルの結果も踏まえ、今後春にかけてはエルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない平常の状態が続く可能性が高いと見込んでいるという。