九州地方環境事務所は、「令和3年-4年ツシマヤマネコ飼育下繁殖(移動)計画」を策定したと発表した。環境省では、絶滅危惧種のツシマヤマネコの保護を図るため、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)」に基づく保護増殖事業を実施しており、(公社)日本動物園水族館協会(以下、「日動水」)に依頼し、国内の動物園等において飼育下繁殖や展示、各種研究に取り組んでいる。 今回、令和3年冬から翌4年春の繁殖期に向けた計画を策定し、9頭の移動を実施する。同省では引き続き、「日動水」と連携し、関係動物園の協力を得て、ツシマヤマネコの飼育下繁殖に取り組むとしている。具体的には、飼育下繁殖第一拠点施設(複数頭での繁殖に積極的に取り組む動物園)では主にファウンダー(野生由来で、繁殖に成功した個体)中心の繁殖に取り組む。飼育下繁殖第二拠点施設(第一拠点での繁殖個体等を受入れ、繁殖に取り組む動物園)では、今回の移動計画で想定されているペアでの繁殖を行う。また、遺伝的多様性を維持するため、人工繁殖推進施設での人工授精や収容された野生個体からの生殖細胞の確保をする。繁殖に寄与しない個体は、展示ならびに各種研究の対象個体として活用していくという。
情報源 |
九州地方環境事務所 報道発表資料
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機関 | 九州地方環境事務所 環境省 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 環境省 | 絶滅危惧種 | ツシマヤマネコ | 種の保存法 | 日本動物園水族館協会 | 生殖細胞 | 九州地方環境事務所 | ファウンダー | 人工授精 | 飼育下繁殖 |
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