環境省は、平成20年度末における浄化槽の設置状況等を公表した。これによると、平成20年度末(平成21年3月末)の単独処理と合併処理を併せた浄化槽の設置基数は8,355,112基であり、その内訳は、し尿と生活雑排水を合わせて処理する合併処理浄化槽が2,902,844基で全体の約35%を、し尿のみを処理する単独処理浄化槽が5,452,268基で全体の約65%を占めている。平成20年度の合併処理浄化槽の新規設置基数は154,073基であり、廃止等分と合わせて平成19年度から約13万基の増加となった。また、浄化槽設置後の水質検査の受検率は89.9%で前年度に比べて2.0%増加し、浄化槽の定期検査の受検率は27.2%(合併処理浄化槽のみでは48.5%)で、前年度に比べて1.5%増加した。なお、浄化槽法の改正により、平成13年度以降は単独処理浄化槽の設置が原則禁止され、単独処理浄化槽の使用者は合併処理浄化槽への転換に努めることが求められている。