環境省は、「製品・サービスのカーボンフットプリント（CFP）に係るモデル事業」への参加企業を決定した（募集期間：令和5年7月7日～8月4日）。CFPとは、Carbon Footprint of Productsの略称で、商品やサービスの原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算して、商品やサービスに分かりやすく表示する仕組み。令和3年6月に策定された「地域脱炭素ロードマップ」では、国民が脱炭素に貢献する製品・サービスを選択できる社会を実現するとされており、企業が個別の製品・サービスのCFP算定を行い、それを消費者に伝える取組を推進することが必要となる。同省では、令和4年度にCFPに関する調査とモデル事業を実施し、CFPガイドライン、及びCFP実践ガイドを発表している。今回、先進的なロールモデルとなる企業の創出を目指す同事業に、21件の応募があった。業種・分野の多様性、企業規模、事業内容、対象製品・サービスの対消費者層への社会的インパクト等を総合的に検討し、甲子化学工業（株）、チヨダ物産（株）、（株）ハースト婦人画報社、マルハニチロ（株）、ミニストップ（株）の5社を決定したという。
