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 環境省、令和4年度化学物質環境実態調査の結果概要を公表

発表日:2023.12.25


  環境省は、令和5年度化学物質環境実態調査結果(概要)を公表した。同調査は、昭和49年度から一般環境中における化学物質の残留状況を継続的に把握することを目的として実施されている。調査内容は3点ある。第一に環境リスクが懸念される化学物質について、一般環境中で高濃度が予想される地域においてデータを取得することにより、化管法の指定化学物質の指定、その他化学物質による環境リスクに係る施策を検討する際の基礎資料とすることを目的とする「初期環境調査」。「初期環境調査」は水質と大気に大別され、水質については12調査対象物質を調査し、6物質(アトルバスタチン、ジエチルアミン、1,3-ジフェニルグアニジン、ビスフェノールS、1,3,5-トリスグリシジル-イソシアヌル酸、ビスフェノールAFが検出された(大気については、1調査対象物質を調査し検出なし)。第二に、化審法の優先評価化学物質のリスク評価等を行うため、一般環境中における全国的なばく露評価について検討するための資料とすることを目的とする「詳細環境調査」で、水質で5物質(群)、底質で2物質(群)が検出された。第三に、化審法の特定化学物質等について一般環境中の残留状況を監視すること及びPOPs条約に対応するため条約対象物質等の一般環境中における残留状況の経年変化を把握することを目的する「モニタリング調査」においては、水質及び底質中のPOPs濃度レベルは、総じて横ばい又は漸減傾向にあったという。

情報源 環境省 報道発表資料
機関 環境省
分野 大気環境
水・土壌環境
キーワード 水質 | 底質 | 環境リスク | POPs条約 | 化学物質環境実態調査 | 初期環境調査 | モニタリング調査 | 化学物質環境実態調査結果 | アトルバスタチン | ジエチルアミン
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