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 AGC、北九州で水素製造関連製品のプラント新設へ 福岡県が支援

  福岡県は、AGC（株）(本社：東京都千代田区)の北九州事業所内に水素製造関連製品のプラント新設を支援する。同県では、グリーンアジア国際戦略総合特区制度などを最大限活用しAGCのプラント新設と事業活動をサポートする。同社の新設プラントは、グリーン水素製造に適したフッ素系イオン交換FORBLUETM Sシリーズの製造設備で、投資金額は約150億円、稼働開始は2026年6月を予定している。プラントの新設は、北九州市では24年振りの化学品プラント操業となる。再生可能エネルギー由来の電力で水を電気分解して製造するグリーン水素は、新たなクリーンエネルギーとして注目されているが、実用化されている水電解装置は、アルカリ型と呼ばれる方式で、水力発電など電圧変動の少ない電源に適している一方、太陽光発電など電圧が変動し易い電源には不向きである。今回導入するプラントは、これらの電源を効率的に活用可能なPEM（Proton Exchange Membrane:プロトン交換膜）型の量産設備となり、AGCにとって千葉工場、鹿島工場に次ぐ第三の国内化学品拠点となるという。