3Mは、調査会社Morning Consultと共同で実施した「2025 State of Science Insights(以下『グローバル意識調査』)」に基づき、"日本人のエネルギー経済に関する意識調査結果”を公表した。調査は2024年11月から12月にかけて、世界10か国の一般市民を対象にオンラインで実施され、日本では科学的ソリューションに対する企業への期待がグローバル平均を上回る傾向が示された。
グローバル意識調査によると、日本人の71%が「技術とイノベーションは地球の未来を守る上で不可欠な役割を果たす」と回答しており、再生可能エネルギーやエネルギー効率に対する支持率はともに72%と高水準であった。特に「再生可能または代替のクリーンエネルギー」に対する企業の科学的ソリューションへの期待は39%で、グローバル平均(33%)を6ポイント上回った。一方、グリーン水素に関する認識は低く、政府の投資に対する支持率(66%)や知識の有無(39%)はいずれもグローバル平均を下回った。これは、グリーン水素の技術的理解や政策的浸透が十分でないことを示唆している。
政府の資金調達の優先分野としては、「経済」「気候変動」「再生可能エネルギー」が上位に挙げられ、再生可能エネルギーへの支持はグローバル平均を上回った。雇用面では、エネルギー分野における雇用増加を予測する日本人は53%にとどまり、政府の雇用創出への投資に対する支持も63%と、グローバル平均(75%)を下回った。