新潟大学、九州大学、日本原子力研究開発機構の共同研究グループは、国内10地点の森林および草地から採取した土壌を対象に、土壌中の有機物の量を分析し、新たな乾燥土壌抽出法を提案した。この研究は、地球環境変化の将来予測に資する大規模なデータセット構築を目的としている。従来法では劇物の使用や新鮮な土壌の確保が必要であったが、今回の手法では風乾土から水抽出した有機炭素量を指標とすることで、より簡便かつ安全に土壌微生物バイオマスの推定が可能となった。両手法の比較では、非常に強い直線関係が確認され、理化学的性質との挙動も一致した。これにより、既存のアーカイブ土壌試料を活用した過去データの再評価や、測定困難地域での応用が期待される。
この研究成果は、Springer Nature社の科学誌「Discover Soil」 に掲載された。
情報源 |
新潟大学 ニュース
九州大学 ニュース(研究成果) JAEA 研究開発成果 |
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機関 | 新潟大学 九州大学 日本原子力研究開発機構(JAEA) |
分野 |
地球環境 水・土壌環境 |
キーワード | 土壌|微生物|バイオマス|乾燥土壌|抽出法|有機物|環境変化|データセット|測定|予測 |
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