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 (独)物質・材料研究機構、汚染水中のヨウ素とストロンチウムの除去材を開発

発表日:2011.07.27


  (独)物質・材料研究機構は、メゾポーラス材料と呼ばれる多孔質材料を用いて、水溶液中に存在するごく微量のヨウ素(I)およびストロンチウム(Sr)を選択的に吸着・除去できる捕獲材を開発した。従来の吸着材は、ヨウ素に対しては塩素(Cl)、ストロンチウムに対してはマグネシウム(Mg)やカルシウム(Ca)というように、周期表で上下に並ぶ(同じ族の)物質を同時に吸着するものが多く、除去したい成分と海水等に大量に含まれる成分との区別がつかなくなる場合も多かった。これに対し、今回開発した捕獲材は、目的の元素と他の物質とを厳密に識別して捕獲することができ、ミネラル分や海水の混じった水溶液中からもヨウ素やストロンチウムの除去が可能という。さらに、捕獲されたヨウ素やストロンチウムは「逆抽出」という処理により分離できるため、集めた放射性元素を濃縮・減容化し、より効果的に管理するとともに、捕獲材を再利用することもできる。また、ヨウ素捕獲材ではヨウ素を吸着すると捕獲材の色が変化するため、放射性ヨウ素の検出や、捕獲状況の目視確認ができるという。

情報源 (独)物質・材料研究機構 プレスリリース
機関 (独)物質・材料研究機構
分野 健康・化学物質
水・土壌環境
キーワード 物質・材料研究機構 | 吸着 | 海水 | 原子力発電 | 除去 | 放射性物質 | 多孔質 | ヨウ素 | 汚染水 | ストロンチウム
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